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不思議な人々列伝

★ある時期僕は、具体的に言うと、1990年~1995年あたりにかけてですが、頻繁に不思議な人々に出会いました。何故か分りませんが、とにかくやたら会いました。   あのころはただ漠然と奇妙に想っただけでしたが、その後、世の中で、不可解な人物が増えたり、動機不明の猟奇犯罪が増えて来たことを想うと、あそこが何かの分岐点と言うか、ある種、次元が変わる予兆だったような?そんな気がしてしまうのです。 ・・そのいくつかを、記憶を頼りに書いてみます。 * ◇ 雨に濡れる人 ◇ 西武線「田無駅」近くでのことです。夕方からポツポツと降り始めた雨が、夜には本降りになっていました。帰宅のため電車を降り自転車に乗りかえた僕は、少し急ぎ気味に走っていました。いくつか曲がり角を折れ、田無警察の交差点の手前に来たところで、その「おかしな男」を見かけたのです。 彼はずぶ濡れになりながら、大股に足を開き、道のど真ん中に立っていました。しかも両ひじを肩の高さまで広げ、ひじから先はぶらりと垂れ下げた状態で立っているのです(分かりますかね?)。 「どうしたんだろう?」と想った僕は、すぐ横を通り過ぎる時にまじまじと顔を覗いてみたのですが、彼は黒縁のメガネをかけ、こちらには目もくれず、なぜか薄笑いを浮かべて、いつまでも雨に濡れ続けているのでした。 ◇ おかしな外国人 ◇ 西武線「池袋駅」のホームに向かう途中のことです。改札を抜け、ホームへの階段を上り始めると、上からひとりの外国人がおりて来ました。金髪でメガネをかけたスーツ姿の白人で、とても真面目そうな風貌だったのですが、一箇所だけおかしなところが有りました。 何故かその白人は、厚く四角いボール紙を首からヒモでぶら下げており、そこにつたないひらがなで「ひみつけいさつ」と書いてあったのです。 僕は目を疑いました。そして、少しやり過ごしたあと、何だか気になって数メートルほど追いけたのですが、押し寄せる人の群れを掻き分けているうちに、彼は平然と改札を抜け、地下道の雑踏の中へと姿を消してしまったのです。 ◇ ドアぎわの男 ◇ これもまた西武「池袋駅」でのことです。夕方6時ごろのある帰り・・。僕は電車のドアぎわに立って発車を待っていました。ホームにはいろいろな人々が歩いています。その様子をぼんやりと眺めていたのですが、ある男の姿を見つけて我が目を疑いました。 なんとその男